フランス語の資格認定について

フランスの国旗

今回の記事でも引き続き語学資格認定の仕組みをめぐる旅を続け、今週はフランス語の資格認定について見ていきます。

前回までの記事を読み逃した方のために、以下にリンクをまとめておきます。

  • 語学資格認定がどのように機能するかについての全般的な説明と、ヨーロッパ言語共通参照枠(QCER)の概要はこちら。
  • 一方、英語の資格認定がどのように機能するかについてはこちらをご覧ください。

数週間前に見たように、英語圏では大学や権威ある文化機関が資格認定を発行・管理していますが、フランス語の場合はそれよりもずっと明快な仕組みになっており、主要なプログラムや試験はフランス国民教育省(Ministère de l’Éducation nationale、日本の文部科学省に相当)の直接の管理下にあります。

主な資格はDELF(Diplôme d’études en langue française)DALF(Diplôme Approfondi de Langue Française)で、これに加えて特定の分野(医療や法律など)における語学力を証明するDFM(Diplômes de français professionnel)があります。

この資格制度に並んで、もうひとつの仕組みも存在します。Alliance Françaiseが発行する証明書ですが、こちらはDELFやDALFのような法的な資格としての効力は持ちません。

いつものことですが、European Schoolではフランス語のすべての資格認定の取得に向けた準備とサポートを提供していますので、ぜひご活用ください。

 

DELF/DALFの仕組み

DELFとDALFは6つのレベルに分かれており、QCERで求められるレベルと完全に一致します。すなわちDELF A1、A2、B1、B2があり、DALFが上級レベル(DALF C1、DALF C2)をカバーしています。

この資格制度は1985年、フランス政府自身によって、語学レベルを評価・認定するための単一で明確な仕組みを持つために作られました。フランスの文部科学省が直接監督しているため、法的な効力を持つ資格として認められています

そのため、フランスの公的機関・民間機関において有効であり、フランス語圏の大学への入学、奨学金や欧州各国が実施する海外研修プログラムへの応募にも使えます。また、民間の場でも高く評価されています。

実質的にフランスの国家資格であるため、有効期限はありません

イタリアでは非常に多くの人がDELFやDALFの試験を受けています。試験を受けられるのは省の関連機関に限られており、Institut Françaisの5つの拠点(ミラノ、フィレンツェ、ローマ、ナポリ、パレルモ)、またはイタリア各地にある20以上のAlliance Française拠点のいずれかで受験することができます。

 

フランス語のDFM資格

DELFとDALFが省の管轄であるのに対し、DFM資格はパリ商工会議所(CCIP)によって、特定の職業分野における語学力を証明することを目的として作られました。

そのためDELFやDALFがあらゆる場面(仕事・学業・法的な必要性など)で幅広く求められるのに対し、DFM資格は主に民間企業での仕事の場面で活用されています。

DFMの試験も、Institut FrançaisやAlliance Françaiseの各拠点で受けることができます。

取得できる資格は次のとおりです。

職業上の一般的なフランス語力を証明するもの: DFP A2/DFP B1
・DFP Affaires :企業内コミュニケーションに特化した力を証明するもの (B2、C1、C2レベル)
・DFP Tourisme(A2、B1、B2レベル)
・DFP Mode Design(A2レベル)
・DFP Scientifique et technique(A2、B2レベル)
・DFP Diplomatie(B1)
・DFP Secrétariat(B1、B2)
・DFP Médical(B2)
・DFP Juridique(B2)

 

Alliance Françaiseの証明書

Alliance FrançaiseはDELF/DALF資格の実施にも携わっていますが、独自の資格制度も整備しています。
Alliance Françaiseの証明書は他の資格に比べると利用される機会はかなり少ないものの、QCERの枠組みの中では認められています。

内容は次のとおりです。

・A2レベル:Certificat d’Etudes de Français Pratique 1(CEFP1)
・B1レベル:Certificat d’Etudes de Français Pratique 2(CEFP2)
・B2レベル:Diplôme de Langue Française(DL)
・C1レベル:Diplôme Supérieur d’Etudes Françaises Modernes(DS)
・C2レベル:Diplôme de Hautes Etudes Françaises(DHEF)

 

 

どの語学資格を選べばよいか

フランス語の場合、ほとんどの方が完全な法的効力と高い認知度を理由にDALFとDELFを選びます。
とはいえ、特に仕事に関わる分野ではもっと個別で具体的な必要性が生じることもあります。
そのような場合も、資格取得の講師に相談することをおすすめします。講師なら、あなたの努力を最も良い方向に活かせるよう、正しいアドバイスをしてくれるはずです。

 

 

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